格安SIM・格安スマホの総まとめ【みんなの格安スマホ/SIMランキング】

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格安スマホってほんとにおトク?  デメリットを踏まえて検討したい、格安スマホを正しく知るためのQ&A

2017年12月05日

日常生活に欠かせないスマホ。みなさんはどの通信業者で契約しているだろうか。最近はドコモやau、ソフトバンクといった大手キャリアの他に、格安スマホを使っている人も増えた。通信費を大幅に節約できる格安スマホだが、その分デメリットはないのだろうか? 今回は、そんな格安スマホへの変更を検討する人の疑問に答えていこう。

 

Q:SIMカードとMVNOって何?

 

A:格安スマホについて調べると、「SIMカード」と「MVNO」という言葉がよく出てくる。まずSIMカードとは、スマホや携帯電話を使って通信するために必要なカードのこと。キャリアに関わらずすべてのスマホに差さっており、契約者を識別する役割を果たす。

 

もともとはSIMロックといって、大手キャリアで購入したスマホは、そのキャリアでしか使えないようになっていた。しかし2015年5月、「SIMロック解除」が義務付けられ、一台のスマホでキャリアを乗り換えることが容易になった。このように特定のキャリアに縛られない状態をSIMフリーという。

 

一方のMVNOとは、独自の通信回線を持たず、ドコモなどのキャリアから無線通信インフラを借り受け、リーズナブルな料金でサービスを提供する事業者のことを指す。大口で借りた回線を小分けにして提供しており、大手キャリアと比べて低価格なことが特徴。こうしたMVNOが扱うSIMカードのことを、格安SIMと呼んでいる。

格安SIMの料金に関するQ&A

Q:格安スマホはなぜ安いの?

A:格安スマホの回線は、大手キャリアからレンタルし、MVNOのサーバーを経由しているため、安価に提供できる。また、「かけ放題プラン」などが最初からついているキャリアと違って、オプションは自分で選べるので、シンプルなプランにすればするほど月々の支払額が抑えられるのだ。

 

また、大手キャリアでスマホを分割購入すると、月々の支払いに端末代がのせられ、平均して月額6000円前後だが、格安スマホは、通信費だけでなく端末も低価格なものから選べる。2年分割で計算すると、月に1000円前後で収まることも。こうして、大手キャリアよりも総合的な支払額は少なくてすむのだ。

 

Q:格安スマホは電話代も安い?

A:格安スマホと聞くと、スマホに関わるすべての料金が一気に安くなると思いがち。しかしよく通話をする人は、大手キャリアよりむしろ高くついてしまうこともある。

 

ドコモやau、ソフトバンクの場合、基本のプランに無料通話がついていたり、かけ放題プランが用意されていたりする。また、特定の番号に適用される割引プランもある。これによって、毎日、長時間通話する人でも、料金は抑えられているのだ。

 

しかし、格安スマホの多くは30秒20円に設定されている。そのため、毎日10分ほどの通話が積み重なると、月に12,000円もの通話料が発生してしまうことになる。最近では通話料を抑えるプランを用意しているところも増えたので、よく通話する人はこの点に注意して選んでみるといいだろう。

格安SIMの機能やサポートに関するQ&A

Q:格安スマホにもサポートはある?

A:大手キャリアは日本全国に店舗があり、困ったことは相談に乗ってくれる。しかし格安スマホの多くは、電話やメールのみのサポート。最近はサポート体制を充実させて差別化を図るところも出てきたが、キャリアのような手厚いサポートが必要な人にはあまりおすすめできない。

 

スマホの設定に悩んだりトラブルにあったりしたとき、ある程度は自分で解決策を見いだせる人であれば、特に問題はないだろう。しかし、まずサポートに頼るという使い方をしてきた人には、格安スマホを使いこなす前に予備知識を得ておいた方が得策だ。

 

Q:格安スマホは修理できるの?

A:格安スマホが壊れた場合、メーカー保証(多くは1年間。自然故障の場合のみ)だけでなく、MVNOの提供する補償プランに入っていれば、修理や新品交換などの対応をしてもらえる。しかし当然、補償プランの支払いが月々かかる。また店舗を持っているところは、そこに持ち込めるパターンもあるが、メールでのやりとりや指定された住所に送ることが必要な場合も多いようだ。

 

Q:格安スマホは通信速度が遅い?

A:格安スマホに関するデメリットのなかで、最も気になるのは通信速度という人も多いだろう。通信速度は時間帯によっても変わるのだが、平日の昼12時あたりは極端に集中するため、通信速度はかなり遅くなることが予測される。Webサイトを見る程度であればあまり支障はないのだが、アプリの快適なダウンロードや動画視聴は難しい。

 

したがって、この時間帯に仕事でスマホを使わなくてはならないという人には、格安スマホは向かない。地域によっては平日の昼でも繋がりやすいこともあるのだが、事前にスピードを測ることができないのが辛いところだ。

 

また、補償プランに入る際は、補償の範囲をしっかり確認しておくことが重要。破損や水没といった物理的な故障はもちろん、消えてしまったデータを復旧するところまでカバーしてもらえるか、などのチェックが必要だ。

 

その他・まとめ

Q:格安スマホにメールアドレスはある?

A:大手キャリアには「@docomo.ne.jp」などのメールアドレスが付与されるが、残念ながら格安スマホにはそれがない。そのため、自分自身でGmailなどのフリーメールを用意する必要がある。

 

ただし、Webサイトやメールマガジンによってはフリーメールでの登録が認められない場合もある。さらに、フリーメールからのメールを迷惑メールボックスに振り分ける設定をしている人もいるので、事前の確認が必要だ。

 

Q:格安スマホがおすすめなのはどんな人?

A:こうして格安スマホにはさまざまなメリット・デメリットがわかってきた。では、それでも格安スマホにするほうがいいのは、どんな人なのか?

 

やはり最大の魅力は価格の安さなので、固定費を少しでも削りたい人には向いている。補償プランなどをつけたとしても、大手キャリアから乗り換えるのであれば、ほぼ確実に月々の支払額が減るからだ。

 

またモバイルのWi-Fiルーターを使用している人にもおすすめ。格安スマホを使っていると通信速度が遅く、イライラしてしまいがち。しかしこちらを持っていればその短所をカバーすることが可能だ。

 

格安スマホを使うために新しくモバイルWi-Fiルーターを契約するとなると、結局高くついてしまうが、すでに利用している人であれば上手にコストカットできるだろう。

 

■大切なのは格安スマホの購入前にデメリットを理解しておくこと


格安スマホは、大手キャリアのスマホと比べて圧倒的に安いのが特徴。しかしその分、いくつかのデメリットがある。安易に「固定費を減らしたいから」と乗り換えるのではなく、自分のスマホの使い方を見直し、格安スマホにしても不便がないかどうかを確認してみよう。

 

せっかく格安スマホにしたのに結局使いこなせず、また大手キャリアに戻るとなると、無駄に解約金を払ったり、メールアドレスが変わったりしてしまう。身近に格安スマホ利用者がいれば質問してみたり、店舗を構えるタイプのMVNOに行って相談してみたりするのもおすすめだ。

 

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