2017年10月24日
格安スマホを選ぶのに重要な「通信速度」。MVNOの通信速度は遅いと思っていませんか?格安SIMでもネット通信はさくさく動くのか、このページではそんな疑問を解決します。
MVNOはMobile Virtual Network Operatorの略で、通信の回線設備をもたずにドコモやau、SoftBankなどの大手のキャリア(携帯電話会社)の設備や回線を借りることで、通信サービスを提供しています。そのため、運営に必要な設備投資の負担が少なく、ユーザーにとって割安な料金設定でサービスを提供することができます。さらに、大手キャリアと同じネットワークを使用しているため、利用できるエリアや通信の品質も変わらず、さらに安い料金プランを選び利用することができます。各MVNOによって様々なプランがあり、時間帯などで通信速度が異なるため、自分のライフスタイルにあったものを比較検討する必要があります。
通信速度は、大手キャリアの通信回線を一部借りていることもあり、大手キャリアに比べると若干ですが不安定な傾向にあります。お昼頃や帰宅後の21時ごろにユーザーのアクセスが増えるため、比較的通信速度は低下しがちですが、条件によっては大手キャリアと同様にストレスなく利用することができます。例えば、混雑する時間帯に通話や動画を見ないようにするなどの工夫次第で、いままでと同様の快適な通信が可能です。MVNOによっては、価格こそ安いものの、アクセスが集中する時間帯以外でも通信速度が安定しないところもあるため、自分の使い方に合わせた選び方が必要になります。
「3日間制限」と呼ばれている速度制限機能のあるMVNOもあります。データの残量に関わらず、3日間に使用したデータが一定量を超えた場合に自動で低速通信モードになる機能のことです。
すでにMVNOの目星がついている方でも、いま一度「3日間制限」があるのか確認してみましょう。もしも速度制限がかかってしまった場合には、解除されるまで低速モードでの通信になります。
また、制限前に、自分で通信速度の切り替えができるMVNOもあります。DMMモバイルやmineoなどは、専用のアプリやマイページなどで簡単に通信速度が切り替えできるようになっています。インターネット検索など、大量の通信容量が必要ないときは低速モードで利用することで、通信量の節約が可能な機能です。
3日間制限以外にデータ容量を使い切った場合も、すべての通信が低速状態になります。もとの高速状態に戻すには、容量を有料チャージすることが必要です。チャージできる容量は、最低1GBから設定されているところが多く、料金は1GBあたり48円~500円ほどです。データの容量が余った場合に翌月に繰り越しできるMVNOもありますが、繰り越しが無効のMVNOもあるほか、MVNOによってチャージできる容量と金額が異なるため、格安のSIMを選択する際には、真っ先に把握したい大事なポイントです。
また、バースト機能に対応しているかもポイントとなります。バースト機能は、低速モードの場合でも、通信開始から決まった容量までは高速の通信が可能なサービスです。動画などの通信容量が大きいものは快適な閲覧は難しいと思われますが、LINEなどのSNS程度であれば、ストレスを感じることなく利用が出来るでしょう。決まった容量を超過すると低速に戻ってしまいますが、意識して利用できれば低速モードでもそれなりに快適な通信ができるはずです。
バースト機能のある格安SIMのなかで、OCN モバイル ONE、NifMoは、容量を使い切り低速の状態になっても最初の150KBまでは、高速での通信が行えます。こちらも、動画など重たい容量のものではなく、SNSなどの閲覧に適しています。
格安SIMでは、データ容量の変更をインターネットから無料で行うことができます。ただし、データSIMから音声SIMなど、SIMカード自体の交換をする場合には手数料がかかります。申し込み日によっても適用となる日が異なることもあるので、各MVNOの公式サイトで確認が必要です。
MVNOのなかでもUQモバイルは、大手のキャリアと比較しても快適な通信速度を保ち、サポートも充実しているのが特徴です。今年の夏からサービスを開始したリンクスメイトやSoftBank回線のb-mobile Sも、安定した通信速度を保っています。今後は、認知度も上がりユーザーの乗り換えが増えることで、通信速度に影響することが予想されます。
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