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SIM初心者は必見！「SIMロック解除」の意味とメリット・デメリット

2018年02月02日

各キャリアで契約・購入したスマホやタブレットなどの端末には、基本的にSIMロックがかけられていますが、2015年から国内で販売される端末においてSIMロック解除に対応するよう義務づけられました。

しかし、SIMロック解除と聞いてもどのようなものかわからないという人もいるのではないでしょうか。そこで今回はSIMロック解除について、またそのメリット・デメリットを説明していきます。

• SIMロック解除とはどんなもの？
• SIMロック解除を行うメリット
• SIMロック解除にはデメリットもある

SIMロック解除とはどんなもの？

まずはSIMロックとは何なのかについてですが、これは各キャリアで購入した端末において、そのキャリアが提供するSIMカードしか使えない状態を指します。つまり、たとえばdocomoの端末にauのSIMカードを挿しても、SIMロックがかかっている状態では使用できないのです。

 

SIMロックがかけられた端末を使用する限りは、そのキャリアと契約し続けなければならず、キャリアとしてはメリットを享受できます。しかし、ユーザーにとっては自由度が低く、不便な仕組みなのです。

 

そこで、総務省はユーザーとキャリアの関係性にメスを入れ、ユーザーが端末と通信回線を自由に選べる仕組みを構築するために、SIMロック解除の対応を推奨しました。SIMロックが解除されれば、購入した端末とキャリアの契約に縛られることがなくなり、前述の例をあげるとdocomoの端末にauのSIMカードを挿せば、auの通信回線を使用することが可能になるわけです。

 

しかし、大手3キャリアがSIMロック解除端末を導入する動きはうまく稼働せず、特にauはdocomo・Softbankと異なる通信回線を使用していたことから、対応が遅れていました。そもそも、SIMロック解除をすることはユーザーが自由に端末と通信回線を選べることにつながるはずが、auの対応が遅れることでユーザーの選択肢が狭まってしまうのです。

この状況を打破すべく、総務省は2015年にSIMロック解除対応の義務化を行いました。この動きによって、大手キャリア間での契約移行が容易になったのです。また、SIMロックが解除されれば大手3キャリア以外との契約も可能になることから、格安SIMも急速に普及していきました。

SIMロック解除を行うメリット

SIMロック解除を行えるようになったことで、どのようなメリットが発生するのでしょうか。SIM解除によって得られるメリットについてあげていきます。

 

・自分が持っている端末はそのままでどの会社とも契約ができる

SIMロックがかかっている状態では、キャリアと契約すると同時にそのキャリアで販売している端末に買い替える必要がありました。しかし、SIMロックを解除ができる端末を持っている場合には、端末はそのままで他社と契約ができるのです。

 

端末の買い替えは面倒だけれど、他社のプランに乗り換えたいという場合には便利なシステムでしょう。

 

・さまざまな会社のプランを比較検討できる

これは上記のメリットに通じることですが、大手キャリアや格安SIM提供会社(MVNO)など多くの会社と契約できることで、各社のプランや料金、サービスなどの比較検討が可能になりました。これこそ、契約や通信回線を選ぶ自由ができたことによるメリットといえます。

 

・海外でも自分の端末でSIMの差し替えをすれば使える

SIMロックがかかっている端末しか持っていない場合、海外に行ったときは現地で端末をレンタルしたり、レンタルWi-Fiを利用したりといった手間が必要でした。しかしSIMロック解除ができる端末なら、使い慣れた自分の端末に海外のSIMカードを挿すだけで使えるようになるのです。また、SIMカードの差し替えのみなら、レンタルWi-Fiよりも料金がお得になるというメリットもあります。

SIMロック解除にはデメリットもある

一方で、SIMロック解除を行って他社と契約する場合にはデメリットも存在します。こちらでは、SIMロック解除によるデメリットを説明しましょう。

 

・既存の会社のサービスが受けられなくなる

たとえばメールアドレスについては、大手キャリアやMVNOに準じたドメインへの変更を余儀なくされます。またMVNOではメールアドレス自体の提供がない場合もあり、これまで使用してきたメールアドレスが使えなくなるのはいささか不便でしょう。

 

そして、ユーザーへのサポート体制も各社で異なり、これまでに受けていたサポートが他社への乗り換えで利用できなくなることも考慮に入れておくのがいいでしょう。

 

・契約によっては解約手数料を支払う必要がある

これは、特に契約に2年などの縛りがある場合に発生することで、契約期間内に他社に乗り換えた際は解約手数料を支払わなければならない場合があります。大手キャリアでは、契約期間内の解約でおよそ1万円近くの手数料がかかるのです。

 

またMVNOでは契約内容にばらつきがあり、契約期間の縛りがある会社とない会社があります。さらにはプランによっても違いがあるため、契約時にはよく確認しておいてください。

 

・大手キャリアではSIMロック解除に条件がある

そもそもSIMロックがかかっている端末は大手キャリアで販売されているものですが、解除するときにはそれぞれの会社が提示する条件をクリアしている必要があります。たとえば、端末購入日から一定の期間が経過していることや、原則として端末料金の支払いを終えることなどです。

 

また、過去にSIMロック解除を行ったことがある場合にも期間が制限されていたり、すでに解約している場合には決められた期限内の申し込みが必要であったりという条件もあります。細かい点については各社で異なるため、こちらも確認しておくことをおすすめします。

 

SIMロックの解除には、メリットもデメリットもあります。解除をすることで自由度は高まりますが、手数料や解除の条件を求められる場合もあることを覚えておきましょう。SIMロックの解除を行うには、正しい判断が必要といえます。

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