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キャリアと格安SIM 通信回線はどう違う?

2018年06月20日

格安SIMがキャリアと違うポイントが気になる!

身近な人や、街中の人を思い浮かべても、今やほとんどの人がスマホを使って生活している。知り合いに連絡を取る手段としてはもちろん、インターネットで調べものをしたり、趣味の時間にスマホアプリでゲームをしたり、場合によっては自宅にある家電製品のリモコンの代わりにスマホで操作している人もいるだろう。

これほど身近にあり、生活になくてはならない存在となったスマホの利用料金は、毎月の生活費の一部として計算する必要がある大事な要素のひとつだ。



ドコモ、au、ソフトバンクといったキャリアで契約していると、ざっくり見積もって毎月1万円ほど支払っている人も少なくない。月収から毎月1万円が引かれると考えれば、なかなか見過ごすことはできない出費なのではないだろうか。

そうしたなかで、最近非常に大きな関心を集めているのが、格安SIMの存在だ。

格安SIMとは、キャリアと異なり、MVNOと呼ばれる通信事業者が提供しているサービス(SIMカード)のこと。その最大の特徴は何といっても安さであり、先ほどキャリアではざっくり毎月1万円の支払いとお伝えしたが、格安SIMを契約すれば、これが2000円~3000円程度にだって抑えることも可能となる。生活費の少なくない割合を占めているスマホの通信料金において、これだけの節約も不可能ではないのだから、世間の人々が注目しているのもうなずけるだろう。

 

そこで、今回はキャリアと格安SIMの違いの中でも、特に注目すべきポイントのひとつである「通信回線」の違いについて、紹介していこう。

 

格安SIMの通信回線は キャリアから有料で借りたもの

キャリアの場合、ドコモはドコモの、auはauの、ソフトバンクはソフトバンクの、それぞれ自社独自の通信回線を所有している。

通信回線は建てられている基地局の場所によって、通信が利用できるエリアに違いが発生する。そのため、キャリアによって基地局の整備への投資状況などが異なるため、地方の山奥に行くと、特定のキャリアでしか通信が利用できないといった可能性がある。

また、使える通信回線の多さによって通信速度にも差が生じてくるのだが、さすがにキャリアの3社で、通信速度が遅いと感じるような会社はないだろう。

 

さて、これが格安SIMの場合どうなるのかというと、そもそも格安SIMを提供しているMVNOというのは、自社の通信回線を持っていない事業者のことを指す。

では格安SIMではどのように通信を行っているのかというと、格安SIMはキャリアから通信回線の一部を有料で貸してもらい、それをユーザーに提供している。そのことが要因となり、格安SIMとキャリアとでは、“あること”にとても大きな差がある。それは通信速度だ。

先ほど述べたように、通信速度は使える通信回線の多さによって速度が異なる。格安SIMはキャリアから通信回線の「一部」を借りて提供している。つまり、通信回線をそれほど多くユーザーに提供することができず、キャリアより通信速度は遅くなってしまいがちなのだ。

そして、すべての格安SIMが同じ速度というわけではもちろんなく、MVNOはそれぞれ自社のユーザー数や費やせる予算などを鑑みたうえで、キャリアから借りる通信回線の量を決めている。そのため、ユーザー数から考えると少し多いくらいに予算をかけて通信回線を借りているMVNOであれば通信速度は速く、反対にユーザー数に比べて通信回線の量が少ないMVNOであれば通信速度は遅いというわけだ。

 

なお、通信速度に関係しているユーザー数とは、契約者数のことではなく、同じ時間帯に利用しているユーザーの数のことを指している。仮に24人の契約者がいても全員1日の中のバラバラの1時間ずつスマホを利用しているのだとすれば、用意している通信回線の量を全員が1人だけで利用していることになるので、快適に通信することができる。だが、契約者数が半分の12人しかいないとしても、その全員がまったく同じ時間帯にスマホを使っているのだとすれば、用意している通信回線を12人で分けて使っていることになるので、通信速度はそれだけ遅くなってしまうということだ。

特に利用者が集中しやすいのは、通勤時間の7~8時、お昼休憩の12~13時、夜ゆっくりと過ごしている19~21時頃だといわれている。さすがにそれぞれのMVNOで、どの時間帯にどれだけのユーザーが利用しているのか調べることはできないが、利用ユーザーが多い時間帯に自分も利用するのであれば、格安SIMはキャリアと比べて通信速度にストレスを感じる可能性があると考えたほうがいいだろう。

通信回線を借りているキャリアによって 使えるスマホの種類も異なる

通信速度以外では、通信回線の種類もMVNOによって異なる要素のひとつだ。通信回線をキャリアから借りる際、ドコモ、au、ソフトバンクのどのキャリアから借りるのかによって、そのMVNOで提供している格安SIMの回線が変わってくる。

もっとも多いのは、通信回線の整備がキャリアの中でもっとも進んでいるドコモの通信回線を借りている格安SIMだ。一般的にドコモの回線を借りて提供している格安SIMのことを「ドコモ系SIM」と呼ぶ。ほとんどのスマホには、対応する通信回線と非対応の通信回線が存在するので、乗り換えた格安SIMがドコモ系SIMであればそれに対応したスマホを使う必要がある。ユーザーは乗り換えるにあたってこのあたりに気を配らなければならないが、格安SIMの公式サイトなどで手軽に調べることができるので安心してほしい。

ちなみに、ソフトバンクはドコモやauと比べると通信回線の整備状況には遅れをとっているので、ソフトバンク系SIMを提供しているMVNOはまだあまり多くない。



また、格安SIMについて多くの人が不安に思っていることの中に、通信回線を利用できるエリアの問題がある。キャリアでは不自由なく使えていたのに、格安SIMに乗り換えた途端ネットに接続しづらくなってしまうことは、何が何でも避けたいところだろう。

ここまで読んでいただいた人の中にはもう気付いている人もいるかもしれないが、この通信回線を利用できるエリアについても、キャリアの通信回線の利用エリアがそのまま関係している。つまり、格安SIMごとに差があるのではなく、どこのキャリアから通信回線を借りているかということによって左右されるため、もともとドコモでスマホを使えていた人であれば、ドコモ系に乗り換えれば同じように使っていくことが可能だ。

 

さて、少し本題から逸れるが、これだけキャリアの通信回線によって格安SIMの通信の質に差が出るのであれば、MVNOが独自の通信回線を整備すればいいのではないか、という疑問がわいてくる。

しかし、通信回線の整備は莫大な時間と労力、予算が必要であり、もしキャリアにならっていくのであれば、よほどの資金力がない限り格安SIM最大の特徴である安さを維持することはできなくなってしまう。それではあまりにも本末転倒だ。

MVNOは自社の資金力とユーザー数などを比較し、なんとかユーザーに快適に使ってもらえるだけの通信回線を借りて提供しようと各社努力しているのだ。

 

キャリアと格安SIMの通信回線の違いについて、結局のところ回線そのものはまったく同じものを使っている。格安SIMだからといって、劣悪な回線を使っているわけではないので、より多くの通信回線をキャリアから借りて、快適な通信速度を実現している格安SIMを見極めていこう。

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