2018年02月28日
格安スマホを利用するにあたって、格安SIM提供会社(MVNO)が提供しているプランを見てみると、料金はもちろんのことそのプランは多様にあることがわかります。たとえばデータ容量や無料通話のタイプなど、自分にはどれが合っているのかに迷ってしまうことも多いでしょう。こちらでは、より無駄がなく自分に合ったプランを選ぶためにはどうすればいいか、主なポイントについて説明します。
格安スマホのプランは基本的にデータ通信が行えるものとなっており、データ容量によって利用料金が異なっています。データ容量が大きくなればなるほど利用料金も上がってくるため、より料金を抑えるなら一番安いプランにしたいところです。とはいえ、安いプランを選んでデータ容量が足りなくなると、速度制限がかかるなど使い勝手が格段に悪くなってしまいます。そのため、データ容量ごとのプランは適切に選ぶ必要があるのです。
もし現行で大手キャリアと契約をしている場合は、キャリアのサポートページにアクセスすると、自分が毎月どれくらいのデータ通信を行っているか確認することができます。それをもとにして格安スマホのプランを選べば、適切なものと契約できるでしょう。
また自宅にWi-Fi環境がある場合なら、自宅で通信する分には格安スマホで契約したデータ容量には影響を与えません。Wi-Fiを利用できるかどうかも、プランを選ぶ際のポイントになるといえます。
その他、MVNOによってはデータ通信にかかる料金において、容量ごとに定額としているプランと、利用したデータ容量に応じて料金が変わる段階定額プランを用意していることがあります。では、それぞれのプランの特徴を見ていきましょう
・定額プラン
定額プランであれば、データ容量の上限はあるものの支払い額があらかじめ決まっているため、計算もしやすいです。ただし、上限を大幅に下回った場合でも同じ額を支払わなければならなくなります。
・段階定額プラン
一方、段階定額プランでは通信量に応じた金額を支払えばよいため、無駄が生じにくいです。ただし、通信量が多くなりすぎると料金がかさむ点も否めないでしょう。とはいえ、多くのMVNOでは段階定額プランでも料金に上限を設けています。
また、格安スマホの音声通話つきプランを契約するなら、自分が普段どのように通話を利用しているかも把握しておきましょう。格安スマホの音声通話つきプランでは、基本的に30秒につき20円程度の通話料がかかってきます。しかし無料通話分をつけているMVNOも多く、その条件が各社で異なるのです。
たとえば、音声通話つきプランの無料通話には以下のようなパターンがあります。
・3分以内かけ放題(回数無制限)
・5分以内かけ放題(回数無制限)
・10分以内かけ放題(回数無制限)
・フリーかけ放題
・IP電話かけ放題
これらのプランは、いずれも月額の基本料金に加えて利用料金が必要になります。たとえば、5分~10分以内かけ放題プランなら、月額800円~900円弱くらいが相場です。この金額と上記にあげた基本の通話料金、そして自分が月にどれくらい通話をするかを考えて、割に合ったプランを選ぶことをおすすめします。
ちなみに、MVNOごとに通話に利用するシステムには3パターンあります。
・大手キャリアの電話回線を借りている
・MVNOが提供する通話アプリで、自社回線を利用(ナンバープレフィックス)する
・IP電話を利用する
この中で通話品質を比較すると、大手キャリアの電話回線を利用した場合が一番安定した通話が行えます。ナンバープレフィックスの場合、大手キャリアと比べると安定性には劣りますが、通常どおり通話する分には特に問題がないでしょう。そしてIP電話はインターネット回線を利用しているため安定性に不安があり、通話が途切れてしまったり雑音が入ってしまったりといった現象が考えられます。とはいえ、通話が全くできないわけではなく、インターネット環境が整っていればあまり神経質になることもないといえます。
格安スマホのプランで自分に最適なものを選んだとしても、もし解約をする場合に解約手数料がかかると痛い出費となってしまいます。そして、音声通話つきプランを申し込んだ場合、一部のMVNOでは最低契約期間を1年や2年などとしており、その期間内に解約すると解約手数料が発生するのです。その解約手数料に関してはMVNOによって違いがありますが、だいたい1万円前後が相場です。
大手キャリアの場合は契約満了月を過ぎると自動的にまた2年間の契約期間が発生し、契約満了月に解約しなければ同様に解約手数料がかかってしまいます。これが格安スマホの場合、最低契約期間を過ぎればいつでも手数料なしで解約することが可能であるため、その点で大手キャリアとの違いがあるのです。
格安スマホの音声通話つきプランで最低契約期間が設定されている理由については、MNPによる転出を防ぐためといわれています。各MVNOではMNP転入によるキャンペーンなどを行っていることがあり、キャンペーンの恩恵を受けるために短期間で契約を解除してしまうユーザーもいるのです。
このような理由から、最低契約期間が設けられているのは音声通話つきプランのみである場合がほとんどで、データ通信プランの場合はいつ解約しても手数料が発生しないことが多いです。以上のような点を踏まえて、自分の利用状況に合ったMVNOを見つけて契約しましょう。
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