2018年03月20日
【格安スマホデビューしたのに使えないときはどうする?】
従来はスマホを使うならキャリアで契約するのがごくごく一般的なことだったが、ここ最近は格安SIMを装着し、格安スマホとして運用する人が非常に増えてきた。
キャリアで契約して使うよりも格段に安く、月々の支払いが半額以下になることも決して珍しくない。
ただし、格安SIMを提供するMVNOはキャリアと比べてサポート面で劣っており、MVNOのなかでもサポートの質はかなりの差がある。そんな状況なので、格安スマホデビューをしたはいいものの、なぜかスマホが使えないなんてときには、どうすればいいかわからないということも起こり得る。
せっかくの格安スマホライフを充実したものにするため、ここでは買ったばかりの格安スマホが使えないときの、考えられる原因とその対策を紹介していこう。
格安スマホを使い始めてよくあるのが、なぜかインターネットに繋がらないというトラブル。基本的にスマホを使うときは、何かしらの通信を行うことが多い。なか、インターネットが使えない状況が続いてしまっては、スマホを手にした意味がなくなってしまう。
インターネットに繋がらないときの原因として、もっとも可能性が高いものの1つが、APN設定のミスだ。
APN設定とは、格安スマホで最初に行う設定のことで、APNという接続情報を入力することで、スマホでの通信が利用できるようになるというもの。
この設定が間違っていると、インターネットに接続できないため、もし繋がらないトラブルが発生した際は、最初にAPN設定を見直してみるといいだろう。
なお、Android端末では設定アプリから、MVNOごとに指定されている情報を登録することで、APN設定が完了する。一方、iPhoneでは画面の案内に従って、「構成プロファイル」と呼ばれるファイルをインストールすることで設定できる。そのため、iPhoneで入力ミスが起こることは基本的になく、主にAndroid端末でのトラブルだといえるだろう。
もしiPhoneで同様のエラーが発生した場合は、念のため再インストールしてみてほしい。
APN設定を見直してもインターネットへの接続が回復しなかったときは、ほかの設定を見直す必要がある。なかでも考えられる原因では、スマホの周波数帯域が合っていない可能性がある。
スマホと契約したSIMカード(プラン)には、それぞれ対応する周波数帯域というものがある。これが合っていないと、格安スマホを満足に運用することはできない。
周波数帯域にはいくつかの規格があり、対応している数によって通信の安定度が変わる。
たとえば、1つも対応していないとまったく通信できないのだが、対応する数が少ない状態では、通信できなくはないが接続が途切れやすかったり、通信速度が遅かったりする。
もし普段は使えているのに、少し地方を訪れると接続が途切れるといった状態であれば、周波数帯域の問題ということが考えられる。対応する周波数帯域は、各MVNOの公式サイトや問い合わせ窓口などで確認可能だ。
その他の原因としては、回線レベルでの一時的な電波障害という可能性も考えられる。こればかりは自分ではどうすることもできない。MVNOのサポートの充実具合にもよるが、公式からアナウンスされることもあるので、確認してみてほしい。
ネットに繋がらない場合も含め、格安スマホが利用開始直後に使えなくなってしまったときは、単純にスマホやSIMカードが初期不良を起こしているという可能性もある。
キャリアでは店頭で設定してくれるため、自分の手に渡ってきたタイミングでは、初期不良が発生していることはほとんどない。しかし、自分で設定しなければならない格安スマホの場合、意外と初期不良によるトラブルが発生することも少なくないのだ。
初期不良が疑わしいときは、まずスマホの再起動を試み、それでだめなら初期化して、SIMカードを挿し直し、再びAPN設定まで行ってみてほしい。
これらを何度か試してみてもどうにもならない際は、本格的に故障している場合もあるので、サポートに連絡を取り対応を促してみるといいだろう。
また、意外な盲点として、SIMカードではなくSDカードがエラーを起こしているという可能性があり得る。使っているSDカードが古くなっていたり、初期不良を起こしていたりした場合、そのSDカードをスマホに装着することで、エラーが消えなかったという例もあるようだ。
SDカードを含め、端末にセッティングした外部媒体はすべて、エラーの発生源かもしれないということを覚えておき、実際に何かトラブルが発生した際は、このあたりの要素を見直していこう。
トラブルとは少し異なるのだが、格安スマホに乗り換えることで、できなくなってしまうことがいくつかある。
まず、機種とSIMカードの組み合わせによっては、テザリングを使うことができない。テザリングとは、スマホから電波を飛ばし、その他のWi-Fi対応の機器を接続させるというもの。簡潔に言うと、スマホをモバイルルーター代わりに使用するものだと思ってもらえればいい。
たとえば、iPhoneとau系SIMの組み合わせでは、iPhoneのシリーズやMVNOによってはテザリングに非対応となっている。キャリアスマホでテザリングを活用していた人は、あらかじめ確認しておいた方がいいだろう。
ほかにも、キャリアで使用していたメールアドレスは、当然のことながら利用できなくなっている。そのため、格安スマホではGmailなどのフリーメールを使うのが一般的だ。
これは乗り換え前に確認すべきことだが、キャリアメールを使って契約しているサイトやアカウントなどがある場合は、フリーメールに変更しておくことが必要となる。
それから、キャリアでは当たり前のように搭載されている緊急地震速報の機能だが、格安スマホの多くは対応していない。これは使っている機種によって異なる。日本のように地震が多い国では、数秒の対応で危険を回避することができるかもしれないので、心配な人は対応している機種を使うように心がけるといい。
【サポートの手厚いMVNOなら安心して利用できる!】
ここまで格安スマホの初期トラブルや、利用できないサービスなどについてお伝えしてきたが、結局のところ、何かあったときはサポートがしっかり対応してくれるのが、何よりも大事になる。
MVNOのサポートの質には差があるが、そのなかでも特にサポートが手厚く、安心して任せられるMVNOを、最後にいくつか紹介しておこう。
ここまで格安スマホの初期トラブルや、利用できないサービスなどについてお伝えしてきたが、結局のところ、何かあったときはサポートがしっかり対応してくれるのが、何よりも大事になる。
MVNOのサポートの質には差があるが、そのなかでも特にサポートが手厚く、安心して任せられるMVNOを、最後にいくつか紹介しておこう。
(1)IIJmio
老舗MVNOであるIIJmioは、サポートの手厚いMVNOの1つ。ウイルス対策として、ウイルスバスターをオプションで付けられたり、端末補償のオプションなどもある。
(2)Y!mobile
ソフトバンクのサブブランドであるY!mobileでは、パソコンやスマホの遠隔サポートサービスを有償にて提供している。たとえば、電話しながらY!mobileのマイページをパソコンで開き、説明を聞きながらオペレーターにパソコン画面を操作してもらう、といったことが可能だ。
(3)イオンモバイル
イオンリテールが提供しているイオンモバイルは、午前9時から午後8時までの時間帯、年中無休で電話サポートに対応している。年末年始などでも問題なく、対応してくれるのはうれしい。ほかにも、端末補償やウイルススキャンなども用意されている。
これ以外にも、比較的サポートの手厚いMVNOはまだまだあるので、契約する際はどのようなサポートがあるのか、確認を忘れないようにしたい。
格安スマホは自分で設定を行うぶん、いろいろなトラブルが発生してしまう可能性がある。それらの問題をしっかり乗り越えて、格安スマホライフを満喫してほしい。
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