2018年05月20日
【格安SIMはどこで買える?ネットと店舗のメリット&デメリットは?】
格安SIMはインターネットで購入するイメージが強いかもしれないが、現在では実店舗で購入することも可能となっている。ここでは両方のメリットとデメリットを確認しよう。
まず、インターネットで購入する方法から見てみよう。MVNO(格安SIMの会社)の公式サイトなら、スマホやPCから24時間いつでも申し込めるので、わざわざ店舗に出向く必要がないのがメリットだ。住所、氏名、身分証明証、クレジットカードなどを登録するだけなので、普段からネットで買い物することに慣れている人であれば、15~30分程度で申し込みは完了するだろう。もちろん、WebサイトでもMNP(ナンバーポータビリティ)でキャリアから乗り換えることも可能で、すべての作業をネット上で完了することができる。
Webサイト購入のデメリットは、申し込んでからSIMカードが到着するまでは最低でも3~4日はかかるので、即日開通することはできないこと。また、SIMカードの挿入やAPN(接続先)設定などを、すべて自分で行う必要があるので、ある程度はネット操作に慣れている人や、スマートフォンの操作に慣れている人でないと困る場面もある。どうしても即日開通させたい、スマートフォンの設定に自信がないという人は、店舗で購入したほうがよい。
なお、Webサイトで格安SIMを購入する方法としては、Amazonなどでパッケージを購入してから申し込む方法もある。この場合は初期手数料が無料になることが多いので、通常より手間や時間はかかるが、少しでも安く格安SIMを購入したい人にはおすすめの方法だ。
また、中には格安SIMの割引クーポンが付いているムック本を購入してからMVNOの公式サイトで申し込む方法もある。初期手数料はもちろん、数カ月間データ量を増量してくれるサービスがあるので、本の代金を考慮してもかなりお得なのだ。
次に、大手キャリアのように実店舗で購入する方法を見てみよう。たとえば、au傘下のUQ mobileやソフトバンク傘下のY!mobileといったサブキャリアは、ドコモやauと同じように全国に実店舗を展開している。また、楽天モバイルやmineo、OCNモバイルONE、BIGLOBE、IIJmio、イオンモバイル、LINEモバイルなどの大手MVNOも直営店や家電量販店、スマホ専門店での対面販売を行っている。
実店舗で格安SIMを購入する際は店舗に足を運ぶ手間があるが、やはり即日開通が可能(一部店舗は非対応の場合もある)であること、店員にいろいろ相談しながら購入できることが最大のメリットとなる。どの格安SIMにしていいかわからない、スマホの操作は苦手だという人はいろいろなMVNOが揃っている家電量販店で購入するほうがよいだろう。
■格安SIM(MVNO)公式サイト
Y!mobile
https://www.ymobile.jp/
UQ mobile
http://www.uqwimax.jp/
楽天モバイル
https://mobile.rakuten.co.jp/
mineo
http://mineo.jp/
OCNモバイルONE
https://www.ntt.com/personal/services/mobile/one.html
BIGLOBE
https://join.biglobe.ne.jp/
IIJmio
https://www.iijmio.jp/
イオンモバイル
http://aeonmobile.jp/
LINEモバイル
https://mobile.line.me/
格安SIMを購入する前には、決めておかなければならないことがいくつかある。まず、格安SIMにはドコモ回線、au回線、ソフトバンク回線の3つがあるので、どの回線にするかを決める。この際、どうしてもソフトバンクやauのスマホを使いたいという人でなければ、基本的にドコモ回線の格安SIMにしておくのが無難だ。というのも、格安SIMの多くはドコモ回線を利用しているので、ドコモ回線なら豊富な選択肢から選ぶことができるのだ。
次にMVNOを選択してどのプランにするかを決める。月額基本料は契約するデータ量で変わるので、慎重に決める必要がある。Webサイトを見るのみなど、少ししか利用しないなら1GB~3GBが良い。動画などもたくさん観る人なら5GB以上のプランにしておくと安心だ。
また、契約するSIMカードには「データ専用SIM」「SMS付データ専用SIM」「音声付きSIM」の3タイプがある。「音声付きSIM」はとくに問題ないが、残りの2タイプは「SMS(ショートメッセージ)付き」かどうかが重要になる。なぜかというと、LINEなどのアプリは、利用する際に本人確認のためにSMS認証が必要なのだ。たとえば、「データ専用SIM」を購入後に、LINEなどを利用するために「SMS付きデータ専用SIM」に契約変更しようとする。
この場合、ドコモ回線の場合はSIMカードを交換しなければならず、3000円程度の手数料を取られてしまう。したがって、LINEなどのSNSを利用するなら、最初からSMS付データ専用SIMを契約しておくほうが良い。なお、au回線の場合は「データ専用SIM」=SMS付なので、このようなトラブルの心配はいらない。またソフトバンク回線の格安SIMでは、SMSは音声付きSIMでのみ利用できるものが多く、データ専用SIMではSMSが使えない可能性があるので注意が必要だ。
そして、格安SIMで使用するスマホのSIMカードサイズも事前に確認しておこう。SIMカードには「標準」「micro」「nano」の3タイプがあるが、これを間違えて購入するとSIMカードを交換するはめになり、やはり余計な事務手数料を取られてしまうのだ。
最後に、オプションの「かけ放題」に加入するかどうかも事前に決めておきたい。ネットやLINEがメインで、ほとんど通話しないという人なら不要だが、毎日電話をかける人なら、オプションのかけ放題プランに加入しておいたほうがお得になる。ただし、格安SIMのかけ放題はキャリアと異なり、5分や10分といった時間制限付きのものがほとんどなので気を付けたい。ちなみに、Y!mobileやUQ mobileといったサブキャリアは、基本プランにかけ放題が組み込まれているので、スマホを通話メインで利用する人ならサブキャリアで契約したほうが良いだろう。
いよいよ格安SIMを契約するときには何が必要になるのだろうか? Webサイトでも店頭でも、格安SIMの購入には「本人確認書類(運転免許証、パスポート、保険証など)」「クレジットカード」「メールアドレス」の3つが必要になる。Webサイトで購入する場合、本人確認書類はスマホで撮影するかスキャナーなどで事前にデータ化しておこう。
また、MVNOの多くは月額利用料の支払いに、クレジットカードを使うことが基本になっているが、BIGLOBE、OCNモバイルONE、Y!mobile、楽天モバイルなどは口座振替にも対応している。クレジットカードを持っていない人は、口座振替のあるMVNOを利用すればよいだろう。ただし、その場合は銀行口座番号や印鑑も必要になる。
なお、現在使用している携帯電話の電話番号を引き継いで格安SIMに乗り換える場合は、「MNP予約番号」が必要になる。これは、その場で電話をして取得することもできるが、店頭で格安SIMを購入するなら、事前に手続きしておくほうがスムーズに契約できるだろう。
格安SIMは、これまで使用していたスマートフォンをそのまま使うこともできるが、回線によって少々事情が異なるので、ここで確認していこう。
まず、ドコモで購入したスマートフォンなら、ドコモ回線のSIMをそのまま使用できるが、それ以外の回線を利用する場合は、スマートフォンのSIMロックを解除(SIMフリー化)する必要がある。最近は大手キャリアのスマートフォンでも自分でSIMロック解除できるようになったが、自分で解除できない人は手数料を支払ってキャリアショップでSIMロックを解除してもらうことも可能だ。ただし、ドコモのスマートフォンをSIMフリー化しても、au回線の周波数には対応していない場合も多いので、必ず事前に確認しておこう。このような事情から、とくに理由がないのであれば、ドコモで購入したスマートフォンはドコモ回線の格安SIMを使うようにしたい。
最近はau回線の格安SIMを扱うMVNOも増えてきた。しかし、auで購入したスマートフォンを使う場合は、必ずしもau回線の格安SIMをそのまま使えるわけではないので注意が必要だ。ポイントになるのは、自分のスマートフォンが最新の高速回線「au VoLTE」に対応しているかどうか。auの格安SIMには「au SIM」と「au VoLTE SIM」の2種類があり、機種によって選択するSIMが異なるのだ。しかも、au VoLTEを利用する場合は、機種によってSIMロック解除しなければならないことがある。必ず事前にMVNOのWebサイトで対応状況を調べてから購入するようにしよう。
これまで携帯電話(ガラケー)を使っていた人は、新たにスマートフォンを購入しよう。スマートフォンは、MVNOで格安SIMと一緒に購入したり、スマートフォンメーカーの公式サイトで新品を購入したり、専門ショップなどで中古を購入する方法がある。
Y!mobileやUQ mobileは、大手キャリアと同じように2年継続契約することでスマートフォンを割り引き(実質0円/一括0円など)で購入することもできるが、ほとんどのMVNOでは、キャッシュバックキャンペーンなどを利用しても、そこまでの割引は受けられない。逆に分割で購入すると割高になる場合もあるのだ。とくにスマートフォンの性能にこだわりがないのであれば、Y!mobileやUQ mobileで契約してスマートフォンも一緒に購入したほうが端末代の部分ではお得だろう。
また、最近では海外メーカーのSIMフリースマホもWebサイトから簡単に購入できるようになった。基本的には定価販売になるが、iPhone、ASUS(ZenFone)、HUAWEI、モトローラ、HTCなどはメーカー公式の日本語サイトから購入することができる。海外メーカーのスマートフォンは最初からSIMフリーなので、基本的にどの回線の格安SIMでも利用できるが、au回線の周波数に対応していない機種も多い。海外のSIMフリースマートフォンを購入するなら、ドコモ回線の格安SIMを購入するのが無難だろう。
■SIMフリースマホメーカー公式サイト
iPhone
https://www.apple.com/jp/iphone/
ASUS(ZenFone)
https://www.asus.com/jp/Phone/ZenFone-Products/
HUAWEI
https://www.rakuten.ne.jp/gold/huawei/
モトローラ
https://www.motorola.co.jp
HTC
http://www.htc-shop.jp/
少しでもスマートフォンを安く買いたいなら、中古スマホを購入することも可能だ。イオシス、ドスパラ、じゃんぱら、ゲオなどのショップで扱っているが、バッテリー性能が落ちていたりSIMフリー化できないものがあったりするので、あまり詳しくない人は店頭で相談してから購入するようにしよう。なお、ネットオークションの場合は盗品やローン契約が残ったままのスマートフォンも含まれているので、その辺の事情に詳しくない人はいくら安くても手を出さないほうがよいだろう。
■中古スマートフォン販売店
イオシス
https://iosys.co.jp/
ドスパラ
http://used.dospara.co.jp/
じゃんぱら
http://www.janpara.co.jp/
ゲオ
https://geo-online.co.jp/
格安スマホ比較検討
(SIM / MVNO)
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